浦島太郎かよ!? 今のクルマはそんな単純じゃねーんだよ!!
先日、ネット上でこんな記事を見つけてしまった。
書いた人のプロフィールを見ると、この「ディーラー元営業マン」というのは自分のことみたいなのだけど、クルマに関する知識が10年以上前のまんま止まってしまっていて、にもかかわらずドヤ顔で今のクルマには通用しないことを自信たっぷりに語っていて、こんな浦島太郎みたいなライターが書いた記事を平気で載せるメディアがあることにも驚かされてしまった。
一番酷いと思ったのは「走行中に助手席の人が操作ができるようにするキット、買われたことがある読者の方も多いはずです。カーナビの種類にもよりますが、工賃含めて数万円もするキットを買わなくても数百円もあれば操作ができるようになるのです。」というTVキャンセラーのことを書いていると思われるくだり。
「カーナビのメカニズムや電気関係の知識があればDIYでできるこの作業。車に常に触れている営業マンなら朝飯前の簡単な作業なのです。なので営業マンは自分の車は安価に済むように作業をし、顧客にはキットを販売するということもよくあるのです。」って、あまりにも今のクルマの複雑さを知らな過ぎて、それなのにドヤ顔で言い切ってるところがタダモノではないと逆に感心させられてしまった。
たしかに10年ほど前のカーナビは、タイヤの回転を検知するセンサーの配線をカットするだけでTVが観られるモノもあったかも知れないけど、最新のクルマ、例えば40系アルヴェルなんかもう複雑すぎて、安物のTVキャンセラーを付けるとECUが壊れるという「都市伝説(?)」まで生まれ、非公式にディーラーが推奨する製品であっても首都高速やトンネル走行時にはナビが発狂してしまう(笑)という事実をこのライター氏は全く知らないらしい。
コーティングについても「ただコーティングの液剤を塗ればいいだけ」とか言っちゃって、コーティング業者が激怒すること必至と見た。
世の中、ものすごいスピードで進化しているのです。
「昔とった杵柄」かなんか知らんけど、昔身に付けた知識が現代でもそのまま通用すると思ったら赤っ恥をかくこともあるので、ドヤ顔で知ったかぶりしないよう注意しましょうね。