30系からすべての面で大幅に進化
栃木県北部へ初ドライブに行った翌週、今度は山梨県―長野県―群馬県をぐるっと巡ってきた。
↑My TOYOTA＋アプリのマイカーログ。
今回も高速道路は使わず、峠道を含む一般道で長時間運転し、新型ヴェルファイアの特性や走らせ方のコツを掴むことが一番の目的だったわけですが、先代30系と比べてあらゆる面で大幅に進化していることを体感でき、写真を撮ることさえ忘れてしまうほどの感動を味わうことができた。
写真がないので文章だけで伝えなければならないのですが、まず一番の驚きはそのコーナリング性能。
先代30系では初ドライブで伊豆方面へ行ったのですが、その時に海岸沿いのワインディングロードで、ステアリングを操作してもクルマが思うように曲がってくれなくて、あわやガードレールに突っ込みそうになってしまい冷や汗をかいたものだった。
その後、ドアスタビライザーを装着してコーナリング性能はかなり改善することができたのだが‥‥‥
だが、40系ヴェルファイアのコーナリング性能は、ドアスタビライザー付きの30系の遥か上を行くレベル。どこかの自動車ジャーナリストの言葉じゃないけど「ミニバンでこのコーナリング性能はヤバいでしょ！？」というのがまさにピッタリくる感想だ。
まず、操舵に対してクルマが瞬時に応答してくれるし、ロールもほとんど感じられないほど抑え込まれている。
30系の時は登りのコーナーではイン側前輪が浮き上がり気味となり、下りコーナーでは前サスペンションのアウト側が大きく沈み込み、姿勢変化が大きくドライバーの視界（視線）も大きく変化するため、コントロールがしにくかった。
それと比較すると、とても同じ車種の型違いとは思えないほど安定したコーナリング性能を与えられた40系ヴェルファイア。とにかく四角いボディーが変形することなくコーナリングフォースを受け止めてくれているのがはっきりと分かり、ボディ剛性が50％アップしているというのが納得できる走りだ。
「トヨタさん、すんごいクルマ造ってくれたもんだ‥‥‥」40系ヴェルファイアのハンドルを握りながら、思わずそう呟いてしまった。
進化しているのはコーナリング性能だけではない。「Toyota Safety Sense」という名の安全運転支援システムが、走行中の様々な場面でクルマを制御し、警報を出し、危険を感じるとブレーキをかけるし、運転手がよそ見をしていると警告する‥‥‥もうこれは、クルマ自身が判断能力を持っていて、さらには「意志」さえも持っている「生きもの」のようにも思えてくるのだった。
その他にもハイブリッドシステムのバッテリー制御のアルゴリズムも30系とは異なる部分があり、7年間に及ぶ30系ヴェルファイアハイブリッドの運転で習得した「燃費向上のための運転のコツ」が通用しない部分もあって、今後時間をかけて40系ヴェルファイアハイブリッドに合った走法を身につけて行く必要はあるのだが、今回のドライブでまだその解が得られていない状況ながら、この日のマイカーログを見ると18.5km/lという好燃費が記録されていた。
これはクルマのガソリン噴射量と走行距離から計算された数値で実際と異なることも多いが、一番正確と思われる「満タン法」による燃費でも、17.45km/lという驚くべき数値が出た。
↑これは「e燃費」というアプリを使って出発前に満タンにし、ドライブから帰ってきて満タンにして走行距離と給油量を入力して出た画面。
出発前とドライブ後の給油量はどちらも最後に少しずつ入れて行ってだいたい同じ位置に油面が来るまで入れているので、この数値はかなり正確だと思う。
まぁ燃費だけなら電卓があれば簡単に算出できるが、このアプリなら同じ車種に乗っているユーザーの平均燃費やメーカー公表のWLTC燃費との比較がグラフでできる。
それを見ると、同車種平均「Rival AVG＝14.09km/l」を3.36km/l上回っていて、Z Premier・E-Fourのメーカー公表WLTC燃費16.7km/lさえも0.75km/l上回っているのだ。
まだ燃費向上のコツがわかっていない状況でいきなりこの好燃費を記録できてしまったということは、今後それがわかってくればもっといい燃費を記録できる可能性は大ありだ。
その他にも気づいたことは沢山あって、一回では書ききれないので今後少しずつ書いていこうと思っていますが、走行距離496km、運転時間13時間40分というロングドライブにもかかわらず、まったく疲れずにドライブを楽しめたというのが偽りのない感想です。
‥‥‥トヨタさん、すごいクルマを造ってくれましたね！！
～オマケ動画～
1,000kmを超えたのでMy TOYOTA＋からこんなお祝いメッセージが届いていました。